以前の記憶術の項でも書きましたが、学習に集中できるポモドーロテクニックというものがあります。
このテクニックは、学生だけでなく仕事にも使われている『生産性を圧倒的にあげるテクニック』です。
私の子どもたちはもちろんの事、自分の仕事にも毎回使用していて、その効果は実証済みです。
このテクニックを毎日の学習に使っていけば、間違いなく『集中力』に差が付きます。
実際に私も、この記事を書くのにポモドーロテクニックを使っています。それでは、その効果とすぐに出来る実践方法をご紹介します。
目次
集中力が簡単に付くポモドーロテクニック
集中力アップのためのポモドーロテクニックをするに当たって、用意してもらいたい物があります。
『どんな仕事も「15分+5分」で結果が出るポモドーロテクニック入門|著フランチェスコ・シロリ』という本がありますが、かなり専門的なので、すべて本格的に知りたい人以外は買わなくていいです。
ただ、丸で囲ったダブルタイマーは用意した方がいいです。(¥1,300前後)
さて、このポモドーロテクニックがどう学習を向上させるかと言うと、一言でいえば「集中力が相当あがる」ことです。どのように上げるか・・・
集中力が上がる25分+5分とは?
人の集中力の限界はおおむね15~30分というのが、脳科学界の研究で分かっています。つまり連続して何時間も集中して勉強するより、25分毎に休憩を挟んだほうが、学習の効率が良いということです。
30分ではなく25分にした理由は
5分休憩を足すとちょうど30分になり、時間管理がしやすいからです。
それでは実践してみましょう。
ポモドーロテクニックの実践
このテクニック、内容は簡単ですから誰にでも、すぐに出来ます。
ポモドーロテクニック5つの注意事項
- 前日に明日の勉強の予定を立てる
- まずは25分間、集中してみよう
- 5分休憩には別の事を考えよう
- 途中で思いついた事は予定外リストに書こう
- 4セット(2時間)ごとに休憩25分取る
① 前日に「明日の予定」を立てる
脳は何であれ「考えれば」エネルギーを消費します。その脳エネルギーの無駄遣いを省き、学習に集中するために、
勉強をする当日に予定は立て無い!
という事を徹底して、明日勉強する内容は前日の寝る前に予定づくりをします。
ポモドーロテクニックは「25分集中と5分休憩」を1セットで考えます。
予定は紙に手書きで十分。参考までに(こんな感じで)
- 左に教科を
- 次に予定時間数を30分単位で組む(注1)
- その右にセット数を決める(注2)
- 「完了したらチェック」欄に、セットの数だけ□を書きます
以上が明日の予定欄です。
その下に予定外の欄を作っておく。予定を立てている段階では、空欄のままでOKです。
(注1) 30分単位とは、25分の集中と5分間の小休憩、合計30分です
(注2) セット数とは上の「25分+5分」を1セットと数えます
さあ、これで明日の学習準備が整いました。次からは当日本番です。
② まずは25分間、集中してみよう
それでは予定に従って25分間、集中して勉強します。ダブルタイマーの25分を押してください。
ピッピッピッと25分の終了の音が鳴ったら、5分の小休憩に入ります。
毎回、25分が終わったら、「完了したらチェック」の□マークにチェックマークを入れて潰していきましょう。
「1セットが終わったよ」という印(しるし)です。だんだんと□にチェックマークが付いていくと、今日の勉強の証(あかし)が目で見てわかります。
「やったぞ!」という満足感も重要です。
③ 5分休憩には別の事を考えよう
「ピッピッピッ」とタイマーが鳴ったら小休憩です。5分間のタイマーを作動して下さい。
この5分休憩には、今までやっていた勉強のことは一切忘れることが肝心です。
脳は休憩中に、今覚えたことを整理して「記憶」します。
だから、この機会に水分補給したり、おやつを食べたり、トイレに行ったりして疲れを取りリフレッシュします。そして休憩終わりのタイマーが鳴ったら、次のセットに移ります。
さあ、次の集中の時間です。
④ みんな集中は苦手(予定外リストに書こう)
25分間の集中している間、余計なことを考えずに学習できれば良いのですが、人間は必ず「ちがう事」が頭に浮かんでくるものです。
「余計なことを考えるな!」と自分に言い聞かせても、脳は言うことを聞いてくれません。私たち親も覚えがありますよね?
これ当たり前なんです。私たちはお坊さんじゃ無いですから「邪念」を追い払うことは出来ません。だったらどうする???
ここで予定を立てた紙の下に書いた、空欄の「予定外リスト」が役に立ちます。
25分の勉強中に湧いた邪念は、思いついたその瞬間に「予定外リスト」に書き込みます。書いたら「その事」は、今は忘れて下さい。今やっている25分の集中タイムが終わってから対処しましょう。
これってすごく重要です。
邪念は必ず湧いてきます。「無の境地」が得られないのなら、予定外リストに書いて「今は忘れ」れば良いのです。これが正解!
予定外リストをどんどん活用しましょう。もう雑念も怖くありません。
⑤ 4セット(2時間)ごとに25分間休もう
もうひとつ実行してもらいたい事は「2時間(4セット)」続けたら、次の第5セットに移る前に「25分の多めの休憩」を取ってください。
その理由は
- 脳の疲れを癒やす
- 予定外リストのやれる事をやる
脳の集中は30分が限度です。
ここで脳を完全にリフレッシュして、次のセッションはまたフルパワーで望みます。
また予定外リストで「気になる事」を、出来ることから終わらせましょう。その「気になる事」を終わらせれば、次のセッションで「邪念」が減ります。
また、この多めの休憩で大事なことは「30分以上休まない」事です。
完全休憩ではありませんから、勉強のリズムを壊したくありません。ですからダブルタイマーにセットしてある25分なら、時間をセットし直す必要も無いし、30分を超過する心配もなくなります。だから25分です。
さあ、このパターンを続けて集中学習に全力を注ぎましょう。
まとめ|さあ始めましょう
勉強は長時間やれば成績が上がるわけではありません。
脳科学に基づいて、脳がもっとも働きやすい状態で勉強するのが一番の得策です。
だれにでも簡単にできて、もっとも効率的な方法。それがポモドーロテクニックです。
簡単にというところが重要です。
ポモドーロテクニックは、わが家で実証済みです。私(筆者)も仕事に利用していますが、予定がどんどん終わっていきます。大人も大いに使ってください。(この記事書くのにもポモドーロ使っています)
あると便利なグッズ
ポモドーロテクニックに使いやすい便利グッズを参考にご紹介しておきます。