集中力を高める4つの環境(後半)

集中力をアップするには4つの環境が必要!と前回の記事でご説明しました。

今日はその「4つの環境」の

  • 3番目「集中力を上げる食事法」と
  • 4番目「集中力を定着させる習慣」

についてお話します。

集中力を高める4つの環境の復習!

その前に・・・

前回の記事も含めた、4つの環境をもう一度復習しましょう。

子どもの集中させるには、「4つの環境」を揃えてあげる事が重要です。
その4つの環境が次の4つ・・・

  1. 【場所】で集中力を上げる
  2. 【姿勢】が集中力を持続する
  3. 【食育】で集中力を付ける
  4. 【習慣】で集中力を定着する

これら4つの環境を整えることで、より集中力が上がり、しかも集中が持続しやすくなります。

前回の記事では「1場所、2姿勢」を説明しました。もし、まだ読んで無い方は、そちらを先に読んでみてください。

前回の記事【集中力を高める4つの環境(前半)】はこちら・・・

両方の記事で、4つの環境が完成します。それでは早速、環境3の「食育」にはいりましょう!

環境3【食育】で集中力を付けよう

子どもの学力を上げるためには「食育が関係します」と、以前もご説明しました。

実は、集中力を上げる為に効率的な食事(食べ物)が、最新の脳科学と栄養学の研究で証明されています。

私たちの脳は「ブドウ糖」を原料として、活動を続けています。このブドウ糖の原料となるのが、毎日の「食事」です。

その食品の中で集中力、行動力、思考力を上げるのに適した食品が「低GI食品」と呼ばれているものです。

どのような食品が低GI食品なのかを、簡単に表でまとめてみました。

低GI食品中GI食品高GI食品
玄米
全粒粉パン
そば
チーズ
ヨーグルト
りんご
など・・・
うどん
バナナ
クッキー
プリン
さつまいも
など・・・
白米
食パン
パスタ
せんべい
フライドポテト
など・・・

低GI食品の特徴は、血糖値がゆっくりと上昇し、その状態が持続する事です。

血糖値が上昇という事は、簡単に言えば脳にエネルギーが供給されている状態、つまり脳の働き(集中)が長続きします。

その逆に、高GI食品を食べると、血糖値は急上昇して一気に脳が活発に成ります。問題なのは急上昇するものはその効果が急降下することです。

なのでエネルギー供給が持続しません。

その結果、低GI食品に比べてエネルギー不足が早く訪れるので、脳の働き(集中力、思考力)が急激に低下してしまうのです。

なので、子どもの食事は出来るだけ低GI食品を多くなるよう、心がける事が大事です。

ただ、あまり神経質になる必要はありません。「完璧な食事」なんてありませんからね。

出来る範囲内で、脳エネルギーが続きやすい低GI食品を使用した食事を作れば十分です。
低GI食品を多めに使う事で、子どもの思考力を高め、集中を持続させる事が出来るので、ぜひチャレンジしてみてください。

環境4【習慣】で集中力を定着しよう

人の脳は、考えたり、想像したり、決断したりする度に脳エネルギーを消費するのは、すでに前回ご説明しました。

という事は、子どもに

  • 「勉強」に脳を使う
  • 「今必要ないこと」は出来る限り考えない

ようにする事で、脳エネルギーの消費を抑えられます。

その為には、どうするか?

「4つの環境」のもと、「3つのルール」を駆使するだけで良いのです。

まとめ

  1. 「前の晩に立てた学習計画」の順番に学習する
  2. 「25分勉強したら、5分休憩」のインターバルを繰り返す
  3. 「脳は疲れることは無い」という事を信じる(自己暗示)
  4. 勉強机の周りに気の散る物を置かない(特にスマホ・ゲーム)
  5. 姿勢を正して、脳の血行を良くする
  6. 低GI食品中心の食事をする

というサイクルを習慣化して、学習行動を自動化するだけで子どもの集中力は上がります。

習慣化する事によって、毎回「さあ、今日は何から勉強しようか?」などと考える必要が無くなり、無駄な脳エネルギー消費を抑え、勉強にエネルギーを集中するように成ります。

学校から帰ったら、自動的に毎日のルーティンを粛々(しゅくしゅく)とこなしていくだけです。これが4つ目の「習慣化」です。

ここまで来れば、しめたもの!

毎日、自動的に、効率よく学習し始めます。

以上が子どもの「集中力を持続させる」方法です。ぜひ、実践してみてください。

必ず、子どもの集中力は上がります。