平成となった今でも、「主婦は楽でいいよな」などと言うご主人は多いですね。
「オレは仕事で大変なんだよ」確かに仕事は大変です。
私も男ですから、その苦労は良く分かります。
イヤな取引相手へのセールスで、嫌味を言われながら商談をしたり、
会社内では理解の無い上司のご機嫌を取りながらの報告書作りや、
新人類の若手社員との意思疎通を必死に図ったりと、本当に苦労は絶えません。
そんなご主人からみると、
家事をしているあなたは『お気楽で良い存在』に見えてしまうのかも知れません。
でも主婦は、朝は誰よりも早く起きて朝食のしたくをし、
家族と朝食を食べ終えたら、食器洗い。
次に洗濯機を回しながら掃除を開始し、
掃除が終わったころには洗濯物干しがスタート。
それが終われば今度は買い物に出かけ、
ついでにクリーニングに行ったり銀行に行ったり。
小学校のPTAの用事もあれば、町内会の掃除当番だって主婦がやらなきゃ・・・
と、主婦の仕事は際限無く続きます。年中無休です。
そんな毎日必死に奮闘している主婦にたいして
「『主婦は楽でいいよな』って、いったい何なの。男は自分を何様だと思ってるの!(怒)」・・・
となるのも無理はありません。
実はそんなご主人が、子供の教育、特に男の子には問題なんです。
家ではソファに座り、テレビを見ながらリラックスし、
自分が飲むお茶もいれなければ、飲んだ後にその後片付けもしない。
自分の部屋に行ってインターネットをやりっ放しな、家事に無関心なご主人、
まだまだ多いようです。
今の女子中学生や女子高生のアンケートでは
「家事の出来ない男とは絶対に結婚しない」
が主流になっています。
ということは、
家事をしないお父さんを、とくに男の子に見せることは大変危険です。
男の子は、それが自然だと思い込んでしまうからです。
つまり、今の女子学生が「家事の出来ない男とは絶対に結婚したくない」と思っている中、
「男は家事はしないものだ」と思い込んだ男の子は、
生涯独身になってしまう危険性が出てくるのです。
平成28年9月15日発表の国立社会保障・人口問題研究所によると、
18歳以上50歳未満の独身者の統計で、
彼女がいない男性の割合が69.8%、
彼氏がいない女性の割合が59.1%です。
何と、成人独身男性の約7割、成人独身女性の約6割が、
生涯のパートナーがいないのです。
あなたの子供を、生涯独身にはしたくありませんよね。
その防止策は簡単ではないかも知れませんが、
「ご主人に少しずつでも、家事を手伝ってもらう」
ことを子供のためにも、今すぐに話し合ってみてください。
『子は親の背中を見て育つ』という昔からの教えは本当です。
子供の一番身近な教育者は『親』なのですから。
子供は親の振る舞いを見て、それが正しいことだと真似をして育ちます。
子供の未来を楽しい、幸せなものにしてあげる為にも、
今日から親として正しい見本を見せてあげませんか。