わが子の話になってしまいますが、親の都合で中1からアメリカンスクールに入れました。
「将来、外国へ行っても苦労しないだろう」と考えての事でした。
アメリカンスクールの授業は、基本「英語」が中心です。
小学校は地元の公立でしたから、もちろん英語とはほぼ無縁でした。
でもアメリカンスクールの英語環境にどっぷり浸かれば、英語は自然と身につくだろうという、親の甘~い考えでした。
その結果は・・・
目次
中1:晴れてアメリカンスクール入学!
娘は「なんで、英語の学校にいくの(怒)!」という感じでしたが、親としては「まあまあ、将来必ず「アメリカンスクールで良かった」と思えるようになるから!」と・・・
アメリカンスクールに決めた理由は、私はもともと仕事柄、海外赴任が多く、最終的にはある英語圏の国の永住権を取得しているので、そこに帰りたいと思ってのことです。
今回のアメリカンスクールは知人の紹介もあり、ごくごく普通の小学校出身のわが娘をアメリカンスクールに入れたわけです。アメリカンスクールですから当然、学校内ではすべて英語!子どもは初めは苦労するでしょうが、それを乗り越えた時に「明るい未来が・・・」と親としては思っていたのですが、とんだ誤算がありました。
それは・・・
誤算その1: 先生が「何を言ってるか、全く解らない」
文科省の教育課程は、中学1年から英語の基礎を勉強し始めます。娘にとって英語は初めての教科。
be動詞ってなに?、人称も、動詞の3段活用も、そもそも「全て真っ白状態」な中で、先生が何言ってるか解らないのは当然です。
だから授業を受けても真っ白、成績も最悪!
担任(外人)から「解っているのか、解らないのかも分からない」と連絡がくる始末。
誤算その2: 下から上がってきた子ども達と差がありすぎて、村八分に合う
クラスメイトは、下からエスカレーター式に上がってきた子どもたち(全員男子)。日本の教育を受けていないので、英語はペラペラ。
それに対して、わが娘は、英語まったく解らない。
しかも、少人数せいで「女子1人」状態。
この年代の子どもたちには、必ずといって良いほど、いわゆる「ガキ大将」的存在がいます。
娘のクラスのガキ大将は、下からエスカレーター式に上がってきた生徒です。
英語が喋れるエスカレーターで上がってきた男子生徒たちは、授業で「全く解らない生徒」って、超ウザイ存在になってしまうのも分かります。
結果、わが子は何かにつけて「そんなのも解んねーのか(怒)」
グループワークでは「マジっ!ダルっ」と、まぁ言ってみれば「精神的ないじめ」にあっていました。
しかも、娘にとって辛かったのは、クラスで女子は1人だけ!
その結果・・・
もうアメリカンスクールは耐えられない!?
本人は「中学3年間はガマンするよ」と言っていたのですが、このままアメリカンスクールに在籍していても、女友達もできない娘にとって、中学生活は最悪な思い出になってしまうでしょう。
それに加えて、英語が全く理解出来ていないので「勉強がどーにもならないレベル」に陥ってしまいました。「高校は絶対に公立だよ!女友達が欲しいよ」と言われても、今のままでは高校受験もままならない。
日本の中学で普通に習う「英語の基礎」を習得しない限り、英語の上達はありえないでしょう。まして全教科が「なに言ってるか、分かりませ~ん」でしたので、どうにもならなくなっていたのです。
「さあ、どうする?」
勝手にアメリカンスクールに入学させて、1年やってダメだから辞めさせるという選択?
子どもからみれば「親はなんと勝手な」となってしまいます。
中2:悩んで悩んで、悩み抜いた結果・・・
親として悩みに悩んで、やはり地元の公立中学校に転入させました。その理由は:
① 中学生活で、友達を作らせてあげたい
中1時代のアメリカンスクールに通学中、少人数のせいもありクラスメイトに女子は娘1人、という異常な状況にいました。
しかも他の男子生徒たちは、下からのエスカレート式で、皆英語は堪能でした。
そんな中で、娘だけは英語がチンプンカンプン。
担任も外国人の先生で日本語をしゃべらない。
この状態は、やはり異常です。
女子がだれもいないので、女友達が出来ない。
中学生活で友達を作る、これを最優先に考えるべき。
② 英語の「基礎力が全く無い」とアメリカンスクールはやはり厳しい
日本の義務教育では、英語の基礎を本格的にスタートするのは、やはり中学1年生からです。
be動詞って何?1人称??5W1H???とか、
基礎の基礎を知らなくては、ただ英語環境に浸っても上達は非常に難しい!
ということを今回、身にしみて教わりました。
英語以外の科目もアメリカンスクールで教えているのですが、何せ授業は英語。英語が解らないわが子に、いくら丁寧に数学、国語、理科、社会を教わっても、何にも身に付きません。
この現実を考えたら、やはりアメリカンスクールに居続けるのはムリでしょう。
考慮した結果、公立中学校に転入する事を決めました。
ただ、1年間アメリカンスクールで英語環境にいたので、間違いなく「英語慣れ」はしています。
これは、公立学校の他生徒のなかでも、優位な点であるのは間違いありません。これは大きなメリットとして、娘も理解しています。
勘違いしないでくださいね
あっ、ところで、アメリカンスクールが悪い訳ではありません。
というのも、実は今そのインターの高等部に、上の息子が通っています。
息子は公立中学校時代は、どちらかと言えば「落ちこぼれ」に近い状態だったのですが、このアメリカンスクールに入学して「水を得た魚」状態。
息子には本当に、ここの環境&教育方針がマッチしたようです。
「オレ、アメリカンスクールに来て本当に良かったよ!普通高校に行っていたら、たぶんダメになっていたと思う」と言うほど、性に合ったようです。
なので「合う、合わない」といった相性が両極端に分かれた結果となりました。
200分の180?!
さて、娘の話に戻りましょう。
アメリカンスクールでの全教科が、主に英語で授業されていた事で、わが子は中1の義務教育の全科目内容を全く知らない(教わっていない)状態です。
その状態での1学期の期末テスト!出来る訳がないですよね!出来たら天才です(笑)
1学期の成績は、学年200人中、順位は180番。
当然ですね。これは予想していました。1学年の授業が抜けている訳ですから。
私たち親子の勝負は、ここがスタート地点。
夏休み40日間に、子どもには少し負担かもしれませんが、この休みのうちに1年目の授業を、特に英数国をやってしまおう!と気合をいれましたが、親ともども挫折(涙)
2学期は、毎日主要3教科の勉強を母親が付いてやりました。
特に数学は30点から80点と、劇的に上がりました。
全教科では上から3分の2の130位と、かなり上がり自分なりに自信につながったようです。
まとめ
たぶん、英語真っ白状態でも、5年も10年も英語環境に浸かっていれば、自然と英語脳が鍛えられて、理解出来るようにはなるでしょう。これは間違いありません。自分が海外で経験してきてますから。
しかし中学生は3年で高校受験を控えています。5年だ10年だなんて、言ってられないですよね。時間が限られています。
私たちの経験から言えることは、
毎日コツコツと勉強習慣をつければ、成績は上がっていくということです。
すでに勉強上位で自分で出来ている子ならば問題は無いでしょうが、わが家のように、いわゆる普通の子が自分でコツコツ、は結構ツライところです。
これを打破するには:
1 わが家のように、親が毎日つきあう
2 塾に通わせる
3 家庭学習の教材をやる
と、毎日コツコツ継続のきっかけとなる題材が必要です。
1のように、親が付き合える家庭は、それが一番安上がりです。ただ、親もしんどい。けど、喧嘩にならないよう上手く勉強できれば、親子の絆もふかまり、今のわが家は、これで上手くいっています。
2 塾に通わせるのは、よくやる方法ですが、今の日本、すべての物価が異常上昇していく中で、塾は結構高額です。余裕のある家庭は、塾がもっとも手っ取り早いでしょう。
3の家庭学習の教材。これは結構安いし、しっかりした教材ならば、なかなか捨てがたい方法です。わが家は私たち親が教えているので、親も教科書やテキストに目を通して、学習方法を作り出す必要があります。これって、結構たいへんです。
家庭学習の教材だと、文科省の指導要領に沿ったテキストが出来ているので、親の負担はありません。なので、私は塾よりはお勧めかな?と。
子どもが自主的にやってくれれば良いのですが・・・
アメリカンスクールを少しでもお考えのご家庭の参考になればと思います。
下の幼児から中学生までの、家庭学習の教材は、わが家も使ってますが、安価で内容豊富!かなり良いかもです!
参考までに見てみてください\(^o^)/