当たり前の話ですが、どの親も子育ては素人です。
1人目の子供で初めて子育ての経験を始めます。
2人め、3人目で慣れたと思うでしょうが、そこで気をつけなければなりません。
だって、1人、2人子供を育てたからといって、それで子育てのベテランになんかに成れません。
幼稚園の先生や学校の先生のように、毎年何十人もクラスの子どもたちを何年、
何十年あつかってきて初めてベテランの先生と呼べるようになるのですが、親業はそうはいかないのです。
親は毎日一生懸命になって子育てをしながら、いろいろと失敗もします。
怖いのは、その失敗が直接、子供の性格や人生に影響を及ぼしてしまうことです。
子育てとはそういうものです。
ですから親であるあなたには「親は絶対正しいという訳では無い」
という認識を持ってもらいたいと思います。
私たち親は、生活を通して子どもたちに色々なことを教えていきます。
子供は親の教えや行動を見て、学んで行くのですが、親も同時に学んでいく努力、つまり学習が必要です。
「あぁ、今日は余計な一言をいってしまったなぁ」と反省したら、次に自分が同じ間違いをしないように
「そんな場合がまた起こったら、親としてどう教えれば良いのか」
をシミュレーションをする努力が必要です。
子供も親も、生涯勉強です。
ほとんどの親は「子供になって欲しい人間像」という希望があります。
医者になって欲しいとか、一流大学に入り一流企業に就職してエリートコースで幸せになって欲しいとか。
でもこれら親の「子供になって欲しい」望みは、
実は自分が実現できなかった「道」である場合がとても多いです。
親である自分は達成できなかった。
でも、この道に入れば経済的にも高収入で安定して、子供は幸せになるはずだ、
そう思っての親心のつもりでしょうが、子供にとっては「小さな親切、大きなお世話」です。
「僕には、私にはやりたいことが有るのよ」と子供は思っているのです。
親であるあなたと、あなたの子供は別人格であると認めましょう。
私たちは、親と子では興味も違う、ということをしっかりと認識する必要があります。
勉強を含めて、子供の能力を最大限に伸ばす最良の方法は
『子供の今やりたい事を、徹底的にやらせてみる』ことです。
子供というのは、頭ごなしに「勉強しなさい」と言われても、
面白く無いことには集中できないのは当然です。
これは大人でも同じでしょう。
子供に勉強をさせたいのなら、心から勉強を面白いと思わせないと本気にはなれません。
まずは、あなたの子供が何か集中できることを、話し合ってみつけてあげましょう。