子供に「こうしなさい」「ああしなさい」と、指示を出し続ける親。
その通りにならないと
「何やってるの」
「こうしなきゃダメでしょ」
「言った通りにやらないからよ」と、小言ばかり言っている親。思い当たりませんか?
こう言う私も、指示ばかり出していました。
親がこの様に指示ばかり出していると、
子供はただただ、親の言うとおりにしようとします。
だって、子供にとって親は『絶対』的な存在ですから。
だから私たち親は『独裁者』に成らないように気をつける必要があるのですが、
この点に付いては別に機会に考えましょう。
今日は「指示を出す子育て」の危険性を考えます。
結果、指示ばかり出す子育てでは「自分で考える事が出来ない子供」に育ってしまいます。
このように幼少期の親が『絶対』な時期に親に指示をされると、
子供はとにかく「いい子」だと褒められたくて、
必死に小さくなりながら親の指示を守ろうとします。
子供は親が怖くて、また褒められたいために、
「何も考えることなく」必死にやり遂げようとします。
そしてこのような子供が今度は十代の反抗期に入ると、親の言うことを聞かなくなります。
そのとき親は「ただただ怒り続ける」か「もうどうなってもいい」と放任するしか選択肢は無くなります。
子供は子供で、
親の一方的な指示にウンザリしてふてくされてしまったり、
自分で考えることが出来ずに夢も自信も失ってしまうのです。
この頃から、親子の断絶の危険性が急激に高まります。
あなたは親として、子供にどんな人間に成ってもらいたいでしょうか?
ほとんどの親は、人に迷惑を掛けずに、
自立して幸せになって欲しいと考えているのではないでしょうか。
でも幼少期から小中学生まで指示ばかり出されていたら、
子供は自立する能力が育ちません。
それどころか中学生や高校生になり、
親の指示にウンザリし、でも自分では何も考えられずに、
自分の将来や夢、やりたい事も見つからない子供になってしまう可能性が高くなります。
ですから今、幼少期の子供をお持ちの方、
またすでに小中高校生で今まで指示型の子育てをしてしまった親御さんは、
ここで是非いちど立ち止まって「待つこと」で見守ることをしてみてください。
親としてはかなりう「イライラ」してしまうと思いますが。
子供が何か問題にぶち当たったら、子供のやり方で解決させてあげましょう。
きっと子どもたちは、自分たちで解決方法を考え始めます。
親から見て、それが最善ではないかも知れませんが、そこは「グッ」とこらえましょう。
考える子供のために。
もちろん間違った方向に向かい始めたときには、指示では無く、
なぜ「それ」はやめたほうが良いのかを、顔を突き合わせて話し合ってください。
考えられる子供ならば、必ず分かってくれます。
必ず親子関係も良好な方向に進みますから。