子供をダメにしてしまうNGワード集 Vol.1

日頃なにげなく使っている言葉が子供の考える能力を奪ってしまう事って、
実はたくさんあるのです。

『服が汚れるから止めなさい』 ⇒子供は行動できなくなってしまう
子供は元気に外で遊ぶことで、危険から回避する方法やら、物事に集中する事を覚えます。
服を汚すと怒られる、となると子供は行動できなくなってしまうのです。
「服を汚したくない」というのは、あくまで親の都合です。
どうしても服を汚したくないのなら、着替えをさせて思う存分どろんこになって遊ばせましょう。
子供は遊びの中で学び成長します。

 

『いい子にしてなさい』 ⇒どうしたら良いか分からず混乱する。
「いい子」や「ちゃんとしなさい」などという抽象的な言葉では、
子供はどうして良いか分かりません。
「いい子」とは、どんな子供が良い子なのか。
「ちゃんとする」とは、どうする事がちゃんとする事なのか
を、親がきちっと理解した上で、具体的な言葉で子供に話さなければなりません。

「お口にチャック」とか
「背中を伸ばして座りなさい」など、
分かりやすい言葉に置き換えて使いましょう。

 

『お兄ちゃんなんだから、ガマンしなさい』 ⇒ガマンはストレスになってしまいます。
良く聞く言葉ですね。親としてはついつい言ってしまいがちな言葉です。
でも、お兄ちゃんもまだ子供です。
子供によっては中学生ぐらいまで、親(とくに母親)に甘えたいのです。
十分に『甘え』を体験してきた子供は、とても素直な子供に成長していきます。
お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだからガマンしなさい、と言いたいのをグッと堪えて、
できるだけ兄弟、姉妹を平等に扱ってあげましょう。
いつも「年上なんだからガマンしなさい」と言われている兄弟姉妹は、
統計的に仲が悪くなってしまう確率が高まるそうです。

 

『早く食べなさい!』 ⇒食事がものすごいストレスになります。
子供が小さいうちは、食べるスピードに個人差があります。
ガツガツ食べる子もいれば、食が細く1時間かかっても終わらない子供も世の中にはたくさんいます。
食事のたびに「早く食べなさい」と怒られると、子供にとって食事は怖い義務となってしまいます。
栄養学から言っても、楽しくたべれば身体が栄養素をどんどん吸収してくれますが、
食事が苦痛だと、身体が十分食べ物から栄養素を吸収してくれません。
親としては忙しいので、ついつい「喋ってないで早く食べなさい」と怒鳴りがちですが、
そこは何とか親がガマンして、子供の身体と心の成長のために楽しい食事の雰囲気を作っていきましょう。

 

『なんで出来ないの』⇒「自分は出来ないダメな子なんだ」という意識が心に刷り込まれてしまいます。
あなたも子供の頃に、親に宿題を教わっている際、こんな風に言われた覚えはありませんか?
この言葉は子供にとって、すごく残酷な言葉なんです。
こう言われると「あぁ、僕は出来ない子なんだ」とネガティブになってしまい、
何をやっても「出来ない」習慣が付いてしまいます。
何度も同じ箇所を間違えるときはチャンスです。
親は子供と一緒に
「なんで、いつもここを間違ってしまうんだろうね。どうしたら良いかな?」
と、子供に原因を考えさせることが、正解を導き出させる一番の早道になります。
しかも、子供を「ポジティブに考える」クセを付けさせることが出来るのです。