学校から帰ってくると、すぐにゲームをはじめ
お母さんに怒られるとちょこっと1時間で宿題だけ終わらせる。
1時間の宿題が終わる頃になると今度は毎日お決まりのテレビの時間。
「お母さ~ん、テレビ観ながらご飯でいいでしょぉ~。お願い!」っと
テレビを観ながらの夕食をついつい許してしまうご家庭は多いのではないでしょうか?
ゲームとテレビは百害あって一利無し。
子どもの想像力と学習能力を破壊する諸悪の根源のような存在です。
私の場合もついつい許してしまっています。
私も子供の頃は勉強が大嫌いだったので
子どもの気持ちが痛いほど分かるんですよね。
でも、これが親の大間違いです。分かってはいるのですが・・・
勉強を好きにさせる事は出来るのか?
勉強机に向かって勉強しているかと思ったらマンガを読んでいた。
勉強机に向かってずっとボーっとしていて勉強に集中出来ていない。
などとボヤく親御さんは多いです。
でもちょっと待ってください。
「うちの子は集中力が無くて」と言われているお子さんもゲームには集中していませんか。
もしそうなら「集中力が無い」は誤りです。
集中力に問題が有るのではなく、勉強の方に問題が有るのです。
ここで私たち親が採る選択肢はというと:
1勉強をゲーム並に面白くする事
2勉強と好きな事を組合せる
という事も考えられます。
それでは1の勉強をゲーム並に面白くすることは出来るでしょうか。
例えば学校のテストの点数をゲームのレベルに見立てて
個々の科目のレベルと総合レベルを表にでもして、国語が69点だったら
「お~っ、レベル6!惜しかったね~あと1点でレベル7だったねぇ」なんてやると、
「クッソ~次はレベル7だぞ!!!」なんて持っていくのも良いかと思います。
国語が良くても算数が悪いと総合レベルが下がるのが分かると、
全科目のレベルアップを図ろうとしてきます。
そう成ったらしめたものです。
ただし子供は飽きっぽいのでレベル達成ごとに何かご褒美をあげましょう。
読みたい本だとか、ディズニーランドに行くとかも家族で楽しめて良いですね。
レベルのほかにポイント制にしてポイント数で買いたい物を買えるとか
日本テレビ番組の「笑点」風に座布団が10枚溜まったら〇〇が貰える~
とか考えていると楽しいですよね。
それでは次に2の「勉強と好きなことを組合せる」を考えてみましょう。
こちらのほうが実行するにはハードルは低いかもしれません。
言葉の通り、勉強をしたら好きなことをする。
好きなことをしたら、勉強をする。
をペアにして扱うことです。
そしてこれに例外はありません。
「今日は遅いから、もう良いっか~」と例外を認めてはいけません。
一度許すとズルズルと悪循環が始まりますから。
そしてココが大事なところで
子供に「何のために勉強をしているのか」をハッキリと認識させる事です。
遊んでも良いから、勉強もする。
そして自分が興味を持っていることをする為には
勉強から知識を付けなくては解決できない
という事を理解させることが重要なのです。
例えば子供が「ゲームが好きだから、将来ゲームをつくる仕事をしたい」と言ってきたら
ゲームを作る人は毎日ゲームで遊んではいないよね。
ゲームアプリを作るには、面白いストーリーを作る人が必要だね。
ストーリーを作るには国語を学ばなきゃ出来ないね。
またゲームはプログラムで動くんだよね。
ゲームのプログラマーになるには論理と算数(数学)
を知らなければプログラミング出来ないよね。
じゃあ、国語と算数を勉強しなきゃ、プログラマーにはなれないね。
という風に好きなことをする為には勉強が必要なんだという事を分からせた上でゲームをやらせる。
などと、将来やりたい事をするには
今勉強が必要なんだという事を教えていきましょう。
音楽学校に行きたいのなら音楽だけでなく
受験に必要な科目を勉強しておかなければいけません。
サッカーの強い高校に進みたいなら
その学校に受かるだけの受験対策をする。
などと何か将来の夢も語り合って、その目標に到達するために必要な
学力を付ける事が重要だと子供が分かれば、1時間遊んだあとも、
理由のある勉強に打ち込むことが出来るようになります。
どちらにしても、最低おさえて置かなければならないポイントは
「何のために勉強をするのか」を最初に子供にしっかりと認識させる事です。
この点は親子でしっかりと話し合って下さい。
勉強する理由があれば、子供も「勉強しよう」と思いやすくなりますからね。
ぜひ試して下さい。
大好きな事
すべての子供に大学受験までが必要だとは限りません。
私の友人で南太平洋ニューカレドニアでダイビングスクールを経営している女性がいます。
下克上受験ではありませんが、彼女は日本では中卒で
卒業後すぐに憧れのニューカレドニアに渡りました。
そして大好きなスキューバダイビングで生計を立てることが出来たのです。
今ではフランス人のご主人と3人の子供に恵まれ、幸せに暮らしています。
学歴が幸せの条件では無いことを
そして好きなことに情熱を持って挑戦すれば
夢は叶うのだという事を彼女は証明しています。
こういう選択肢もアリなのです。
それに対して、学歴が必要な職業もあります。
例えば宇宙飛行士になりたい、という子供に取って
大学や大学院を卒業することは必須です。
語学の能力も付けなくてはなりません。
この夢に真剣でなければ「難しいから無理だ」とあきらめてしまうでしょうが
「僕は宇宙飛行士に絶対なるんだ」と強い思いがあれば頑張って勉強をするでしょう。
つまり子供の頃から「大好きなこと」を明確にする事で
「やりたい事をするには勉強が大事なんだ」という意識が生まれます。
こうなればその子にとって勉強はツマラナイ物では無くなります。
この状態にまで持ってくる事は親の役割です。
また、やりたい事が途中で変わるのは普通です。
変わったとしても、その夢を叶えるためにはどうしたら良いのかを
自分で考えるように誘導してください。
器用貧乏に気をつけて・・・
自分の好きな事は、どんな事でも良いのです。
幼稚園児や小学生などはよく石ころを集めたりしますが
「こんな物ばっかり家に持ってこないでよ(怒)」なんて
決して親は言ってはいけません。
セミの抜け殻でも昆虫でも、花でも宇宙でも、何でも構いません。
何かに興味を持って、それに集中するパワーが大事なのです。
例えば石ころならば、
図鑑を開いて何という種類の岩石かを調べさせるように誘導しましょう。
自分で調べた事を、家族の前で発表させるなど
子どもの学習意欲を増すようにしてやることです。
こうする事によって、将来のリサーチ能力やプレゼン能力も養われ、
論理を学んでいきます。
ただし気を付けたいのは
器用貧乏にさせない事です。
器用貧乏(きようびんぼう)とは何をやってもそこそこ出来てしまう
ある意味秀才っぽい能力です。
秀才っぽいですが、決して本当の秀才にはなれません。
なぜなら知識が広く浅くなってしまい
「集中」できなくなってしまいます。
ひとつの事に集中させましょう。
もうひとつ気を付けたい事は、ゲームはダメという事。
ゲームは自分で想像・創造する世界ではなく
他人の創り上げた世界だからです。
ゲームには、子どもの脳を活性化する力は無いどころか
逆に考える力を衰えさせてしまいます。
ですからゲームやテレビをやる場合は、必ず時間を決めてやるようにしましょう。
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