ついつい小言(こごと)を言ってしまうのですが・・・

主婦は毎日超忙しく過ごしています。
朝は家族で一番早く起きて、みんなの朝食を作り、
子供の年齢によって幼稚園や学校に行く支度を手伝わなければなりません。
前の晩にした洗濯物を外に干さなければいけないし、
ましてや働く主婦なら、お化粧や自分の支度もしなければなりません。

そんな朝気が立っているところに、
牛乳をこぼしたり、
子供が「あ、忘れてたけど、今日学校に雑巾を持って行かなきゃいけなかった」
なんて朝になってから言われると、ついつい「何で昨日のうちに言わないのよ!」
と思わず怒鳴ってしまうこともあるでしょう。
こんな時に「あら、ほんとう」なんて冷静な言葉を言えるのは至難の技です。

また子供が学校から帰ってきたら来たでついつい
「先に宿題をやりなさいよ」
「もうゲームは終わり!」
「早くお風呂に入りなさい」
「もう、喋ってばかりいないで早く寝なさい」などなど、
小言ばかりを言っていませんか?

でも子供にとってはこうした事は、ただただ「うるさい」ものです。
結局子供が寝入ったころ
「あぁ、また今日も小言ばかり言ってしまった」と
自己嫌悪におちいりがちな毎日なのでは無いでしょうか?

こんな小言ばかりの毎日ですと、子供にとって母親はただただ
「うっとうしい存在」になってしまい、
子供は自分の気持ちにフタをしてしまい、本音を話さなくなってしまう恐れが有ります。
子供がまだ小さいうちは問題は表面化しませんが、
子供が中学、高校となる頃には「親子の断絶」の一番の原因になりかねません。

「小言は百害あって一利なし」と理解してください。

    • 子供が朝になって「今日、アレを持っていかなければいけなかった」という事態を防ぐ為には、前日に母親が「子供と一緒に座って、明日必要な事」を確認してください。
    • また、午後に子供が学校から帰宅した時の毎日のルールを作って下さい。

例えば:

① まず学校からの連絡帳や手紙類を確認する。
② テストが帰ってきたら、点数にコダワルのでは無く、間違った箇所を「なぜ間違ったのか」を子供と親で確認します。そして、間違う箇所をその日のうちに復習させてください。
③ その日の子供の予定、例えば友達と遊ぶ、宿題を終わらせる、ゲームをする、などの時間の割り振りを、子供に決めさせましょう。
④ 食事やお風呂の時間は、家ごとの慣習ですませ、寝る前に「明日の用意」を一緒に確認してやる。

ただし、あまり厳格にやれば子供は窮屈ですから、
子供がやることをやらせたら、
あとは就寝まで子供に任せてリラックスさせてあげましょう。
大切な事は、家が子供にとって「安心」できる場所にしてあげることです。

もう一度言います。小言は百害あって一利なしですよ。