どうしたら勉強やる気でますか(その3)

大きく分けて「勉強やる気でない」理由は、
1 目的が無い
2 基礎学力が不足していて授業に付いていけない
3 そして今日お話する親に反発してしまうことがあります。

親に反発してしまう事の理由には、今までお話した1の目的が無いこと、
2の基礎学力不足が、ほぼ関連していると思っていいでしょう。

自分に目的があって、基礎が足りていれば、
自然に自主的に勉強するわけですから親に「勉強しろ」とは言われない訳です。
ともあれ、親としては「やる気」が無くて、ブラブラ見えてしまう子どもに対して
「怒り」を覚えるのは当然です。これにはどう対処していったら良いのでしょうか?

『親に頭ごなしに「勉強しなさい」と言われ、反発してしまう』

「売られたケンカ」では無いですが「~しなさい!」と言われると、
誰だって余計やりたくなく成るのが人情です。
でも学校から帰ってくるとゲームや漫画ばかりだと、
そりゃ親としては頭にもきます。

でも子どもとしたら、やりたくない事はいくら言われても
やる気が起きないのは当然です。
そんな状態で顔を合わせる度に親に「勉強しなさい」と言われ続ければ、
そりゃ反発の1つや2つはしたく成るのは私たち親でも分かります。

ではどうしたら良いのか?
子どもをどうやって変えたら良いのでしょう?

いいえ、実は子どもを変えるまえに、私たち親が変わる必要があるのです。
それは・・・

『親もEQ心のケアが必要?』

このように「勉強したくない」状態になるという事は、
親子の会話不足が原因であることがほとんどです。
「うちは子供とは良く話をしてますよ」って思うかもしれませんが
「子どもが本当にやりたい事」や「将来」について、
子どもとキチっと話をできている親御さんは少ないです。

この「キチっと」が重要です。

子どもは勉強の話は嫌がりがちだったり、
親の側も何を話し合ったら良いのか不鮮明なため、
なかなかキチっと話す機会が無い家庭がほとんどです。

よく「お父さんがお医者さんだから子どもを医者にして家業を継がせる」
なんていう話が多いですが、これは完全に子どもの意志を無視していますね。

子どもも「医者になるんだ」という気持ちがあれば、
それが目的となって勉強に励んでいくのでしょうが、
子どもが医者に成る気持ちが決まっていない段階では
勉強の「気力」が沸かないのは当然です。

気力が出ないから「頑張れない」のです。

また、この際の親の言葉は完全に上から目線で語られることが多く
「子どもの人生は親が決める」的ですよね。
確かに親としては、子どもが医者になれば将来が安定して保障されるから、
という愛情から勧めているのですが、まずは子どもの「気持ち」
を尊重することから始めなければ子どもは動きません。

子どもが成長すればする程、問題はますます大きくなります。
それを力づくで押さえ込めば、その結果は「無気力」または「癇癪」を招いてしまいます。

どうするか・・・

ここは親はグッと堪えて、子どもの意見を真剣に聞くことから初めてください。

もしかしたら親の希望とは程遠いものに成るかもしれませんが、
それは真摯に受け止める態度が必要です。
人間は誰でも「自分のやりたい事」しか、真剣になれないのです。
そして真剣になれば、もの凄い能力を発揮します。
そこを伸ばすことが、子どもの能力を最大限引き出して上げる唯一の方法です。
そして話合いがスムーズに行える状態になったら、徐々に勉強の目的を決めていきます。

ただし、このように持っていくためには、親は心の葛藤と戦わなければなりません。
自分との戦いです。

親は、子どもの話を真剣に受け止め、
それを客観的に子どもと一緒に考慮する能力が必要になります。

「子どものためを思って言っているのに、なんで分からないんだ」と
もちろん愛情からの言葉なのですが子どもには伝わらず、
とても心にフラストレーションがたまります。

ここで私たちは爆発をしない「心をコントロールする能力」を、
親自身が身に付けなければ子どもの「生の声」を聞く事は出来ません。

つまり親もEQ心の知能指数を上げていく努力が必要です。

私たちが自分の心をコントロールする能力をを身につければ、
子どものEQも自然と向上していきます。
なぜって、子どもはいつも親の背中を見て育っていくのですから。