子どもを伸ばす叱り方 vs ダメにしてしまう叱り方

子どもの能力を伸ばす叱り方と、逆に萎縮(いしゅく)させてしまい
能力の低い子どもにしてしまう叱り方があるのはご存知ですか?

叱り方ひとつで、子どもを伸ばすプラス思考の子どもに育てるか、
伸びを妨げてしまうマイナス思考の子どもにしてしまうかに強い影響を与えます。

それでは楽観的なプラス思考と悲観的なマイナス思考を比べてみましょう。

子どもでも大人でも、人は楽観的なプラス思考であれば、
失敗してもくじけずに挑戦し続ける事が出来ます。
ですから、成績を上げたり、幸せな結婚生活を送ることが出来るなど、
人生の成功を勝ち取ることが出来る人間になれるのです。

それに対し、悲観的なマイナス思考を持つと、まず挑戦することをしなくなります。
やらないから、決して成功出来ないのです。
これは致命的で、これこそ多くの親が「やれば出来るのに、なんでやらないのよ~」
という事になってしまいます。

積極的な子どもにするか、それとも「やれば出来るのに~」的
もったいない子どもにしてしまうかに「叱り方」が大きく関係してくるのです。

目 次
1子どもを楽観的に育てる叱り方は?
2子どもを悲観的に育ててしまう叱り方とは?

『子どもを楽観的に育てる叱り方とは?』
米国ペンシルバニア州立大学のセリグマン博士によると、正しい叱り方悪い叱り方があり
子どもが楽観的に育つかどうかに大きく影響を与えるそうです。

それでは良い叱り方とはどういうものなのかをご紹介しましょう。
ポイントは:

  • 適確に叱ること
  • 親が楽観的な叱り方を身につけること

が必要だと説いています。

例) 今日は法事の打合せで来客があるのでその前に部屋を片付けなさいと、3回ほど10歳の太郎君に言いました。おもちゃで散らかっている居間をキレイにしておかなければらないのです。にもかかわらず、太郎君は学校から帰ってくるとそのまま片付けもせずに、友達と遊びに家を飛び出して行ってしまいました。

さて、帰ってきた太郎君にお説教です。

良い叱り方とは:
「太郎、あなたのお陰でお母さんはすごく迷惑をして、今とっても怒ってるの。」
ココが重要⇒(母親の気持ちを明確にはなしている)

「居間のおもちゃを片付けるように、お母さんは3回言いましたよ。」
ココが重要⇒(何の件に怒っているのかを明確に表現している)

「今日は法事の打合せで来客があるのを知っていたのに、あなたが片付けなかったから、お母さんが太郎のおもちゃを片付けなくてはならなくなって、他の大事な仕事が出来なかったのよ」
ココが重要⇒(問題の原因と結果を明確に表現している)

「居間に散らかっているおもちゃを片付けるのは、あなたの責任でしょ」
ココが重要⇒(責任分担のありかたを明確に説明していく)

「さあ今から15分間、どうしたら居間を整理整頓できるかを考えて、紙に書いてお母さんにおしえてちょうだい」
ココが重要⇒(解決策を紙に書くという、ハッキリとした任務を与えて、問題の解決する仕方を自分で考えさせている)

どうでしょうか?

実際こんなない冷静な叱り方でをしている人は少ないと思いますが、
ただ感情的になって怒鳴り散らしても、何の解決にもならないのです。

なので良い叱り方は、このように冷静にかつ論理的に叱れる、
というより説教出来るように頑張ってみましょう。
子どもに責任感を持たせ、解決策を考えさせます。

この様に、親が感情的にならずに、「ココ」が悪かったから「ココ」を直しましょう
と提言することによって問題が明確になるため、子どもも反省と今後の対策を考えることが
出来るようになり計画性が養われます。そして何よりも、良好な親子関係が続きます。

 

『子どもを悲観的に育ててしまう叱り方とは?』
さて、今度はダメな叱り方を見てみましょう。

ダメな叱り方とは:
「もう~、あなたはどうしして、そうなの!!!」
ココが重要⇒(何が問題なのかを全く説明していない。もちろん子どもは、何を怒っているのかは想像してはいますが、こういう言い方には誰でも反発し、後味の悪い関係だけが残ります。)

「部屋を片付けておくように何百回も言ったのに、どうしていつもこうなの!!!」
ココが重要⇒(「何百回」という誇張や「いつも~」という表現は、今回以外の事例を指摘しているのであって、今回の事ではなくなってしまう、明確さに欠けます。また今回の問題ではなく、子どもの能力が常にダメだと誇張してしまっています。すると子どもは「自分はいつもダメなんだ」と深層心理に植え付けられてしまい、徐々にやる気を奪われていきます。)

「今朝、大事な打合せでお坊さんが来て、もう少しで大変は事になるところだったんだから!」
ココが重要⇒(絶望的な口調で、太郎くんの1回の間違いのために、家庭が大惨事になってしまうような事実とはかけ離れた大げさな言い方が子どもにも伝染します

「そこに座って、自分のしたことを良く考えなさい!」
ココが重要⇒(母親の今までの言葉が、あまりに不明瞭で、子どもにとっては何を考えなければ良いか混乱してしまう。問題が「今回」ではなく「いつも」にすり替えられてしまい、子どもはただ漠然とした罪の意識にさいなまれるだけで、この経験から今後の間違いを正す機会も与えられていない。結局、今後どうしたらよいのかを学べない。)

このように親が感情だけで叱ると、子どもは

  • 今後なにをどうすれば良いのかを考えることが出来ずに、
  • ただ親の怒りが収まるのを待ち、
  • その場を言いつくろう技術だけを覚えてしまいます。

また母親に怒鳴られることで子どもには罪悪感だけが残り、
今後の親子関係にも良い結果は何も残しません。

 

考える子どもに育って欲しいのならば、

  • 1つの間違いに対して焦点を絞って、
  • 親が感情的になること無しに、
  • 子どもに何が悪かったのか、
  • そして今後同じ間違いを正すにはどうしたら良いか、

を自分で考えさせるように仕向けましょう。
 
 
 

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