細菌とウイルスのちがい
ノロウイルスは、人の体内に入ると感染性胃腸炎を引き起こす
ウイルスで細菌とは違います。
ちなみに細菌とは単細胞生物で、単独で増殖できるもので『生物』です。
それに対してウイルスとは、タンパク質の中にDNAを持つ『非生物』で、
細胞が無いので単独では増殖できず、生物の細胞内に侵入して
遺伝子をコピーしながら増殖をするものです。
ノロウイルスとは何なのか?
話は戻りますが、上で述べたようにノロウイルスは非生物のウイルスで、
わずか100個以下の少量のウイルスが体内に入っただけでも感染するほど強力です。
潜伏期間は12時間から24時間で急に発症し、
主な症状は胃腸の消化管に感染するため「嘔吐」「下痢」「腹痛」を起こします。
熱はでても高熱は少ないです。
その効果的な治療方法はまだ有りません。
もし掛かってしまったらどうするかと言うと『対処療法』を用います。
つまり、嘔吐や下痢など脱水症状を引き起こしますので、
十分な水分を取りながら休むという事です。
通常1日から3日間は、このような症状が続くので、その間は『対処療法』を施します。
ノロウイルスが潜んでいるところは?
1 牡蠣(カキ)などの2枚貝
2 人間の腸管内(すでに感染している場合)
3 感染者の排出物(嘔吐物や便の中)
たとえば嘔吐物の場合は1グラム中に1から10万個、
便の中には1グラム中におよそ10億個も。
わずか100個以下のウイルスでも感染するので、
便はわずかに0.0000001グラムあれば感染してしまう計算になります。
ではその感染経路は?
1 患者が菌を排出(直接感染したり、空気感染もある)
2 調理人が感染している場合(レストランなどで)
3 感染者の嘔吐物や便の処理をしている最中に感染してまう
ノロウイルスの弱点は?
1 85度以上で1分間以上の加熱をすれば消毒(不活化)できる。
2 消毒剤では果物の『柿渋』の成分を入れたアルコール(商品名ノロエース)で、
99.9%の不活化が報告されています。
死滅ではなく、あくまで不活化ですから、やはり『手洗い』を15秒以上しウイルスをできる限り洗い流した後に柿渋エキスの入ったノロエースで消毒するのが、最善の方法となります。
手洗いを徹底し、ノロエースで不活化しましょう。
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