新型栄養失調ってご存知でしょうか?近年、カロリー十分以上なのに栄養不足の子どもが増加しています。
毎日の食事は、好きなものをただ食べれば健康が維持される訳ではありません。必要な栄養素をバランス良くとる事(PFC)が重要です。
子どもの栄養が不足すれば頭が回るはず無く、当然のことながら学力、集中力も低下します。
それではどうすれば毎日の食事で、子どもの成績を伸ばすことが出来るのか考えてみましょう。
学力低下をまねく新型栄養失調
新型栄養失調という言葉があります。聞いたことがありませんか?
これはちゃんと食事を食べているのに、必要な栄養素が足りずに結果、栄養失調と診断される症状です。最近、この新型栄養失調と診断される子どもたちが増えているんです。
この原因はいたってシンプル。ちゃんと朝昼晩と食べているのですが、食事内容がかたよっていて、必要栄養素が不足してしまう事態です。
たいていの場合、コンビニ弁当やスーパーのお惣菜を主菜にしてしまう事が原因です。
またもう一つの原因が、おやつを食べすぎてしまい、食事をきちんと取らないケースです。
子どもは(もちろん大人もですが)5大栄養素をしっかりと取らないと、人間として正しく成長できません。5大栄養素のうちタンパク質、脂質、炭水化物の3大栄養素が主な食事内容となるのですが、おおよそタンパク質25%、脂質が15%、炭水化物を60%の割合で、毎食取る必要があります。
コンビニ弁当だと、価格的にどうしても炭水化物と脂質が多くなり、タンパク質が少なすぎるのです。しかも炭水化物と脂質が多目なので、カロリーは過剰摂取に成りがちです。また5大栄養素の残り2つであるビタミンとミネラルは、野菜類から主に取ることになるのですが、コンビニ弁当だとどうしても野菜不足になり、ビタミン&ミネラルは不足します。
だから十分食べているはずなのに、栄養が足りない。つまり新型栄養失調になってしまいます。
気を付けなければいけない食生活
もう一つの注意点が、おやつの食べ過ぎです。
おやつには良い点があります。それは、脳のエネルギー源として必要なブドウ糖は、朝昼晩の食事から取りますが、食事からエネルギーを出せるのが食後3時間程度までです。食後3時間をすぎるとブドウ糖が減少してきて、脳力が低下します。
そこでおやつの出番です。昔から10時のおやつと3時(PM)のおやつと言いますが、朝7時に朝食を取ると3時間後の午前10時にはブドウ糖が少なくなってきます。だから10時のおやつで脳のエネルギー源を補給する。
12時の昼食後3時間たつと午後3時、つまり3時のおやつです。ここでも、ちょこっと間食をして、脳にブドウ糖を補給するのです。
その3時間後は、そろそろ晩ごはんです。うまく出来ていますね。
そのおやつで、体に負担をかけずにブドウ糖補給をするスグレモノがナッツ類です。高エネルギー、高タンパクで、カロリー高めなのにダイエット効果がナッツにはあります。
あとはチョコレート。これもおやつにはもってこいです。
子どもが大好きなポテトチップスなどのスナック類はオススメしません。高カロリーで、しかも使用している脂肪がトランス脂肪酸。体に負担がかかり、肥満の原因になりますから。
ただし、スナックは絶対ダメという訳ではありません。食べたい物が食べられないというストレスは大敵です。だから、子どものおやつにはスナック少々と、ナッツ類、チョコレートなどを織り交ぜてあげて下さい。でも食べすぎはダメです。常識的な範囲内で、おやつは食べましょう。あくまで主食は、朝昼晩のご飯です。
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食生活をこう改善しよう
子どもの成績を伸ばす食生活をしたいのなら、脳の働きに合った食事法を取り入れれば良いだけです。じゃぁ、脳が活発に動くための食事法とは、どうすれば良いのかと言えば・・・
- 朝食をしっかり取る
- 昼食は、給食ならお任せ。
- 昼食がお弁当ならPFCをバランスさせる
- 夕食は比較的軽めに
- 理想的なおやつは10時と15時
- 寝る前3時間は何も食べない(胃を空にしておく)
(PFCとは、タンパク質、脂質、炭水化物のこと)
さらに出来れば、夜型から朝型生活に変えること。つまり睡眠のゴールデンタイムと言われる午後10時~午前2時は就寝している事が望まれます。(睡眠と成績の関係は別の記事で説明します)
まずは3食きちっと食べることから始めてみて下さい。
食事で学力アップするためのまとめ
という事で、まとめてみます。子どもの成績を伸ばす食事とは、
- 朝昼晩のご飯をしっかりと取る(朝抜きはNG)
- 各食事でPFCバランスを考えて作る
- 朝食と昼食が多目、夕食は比較的に軽めにする
- おやつはナッツ類、チョコレートを中心に取りすぎない
- 寝る3時間前は胃に何も入れない
コンビニ弁当でも良いですが、そのときは肉・魚などタンパク質、そして野菜も追加すれば大丈夫。
毎食に5大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)を適度にバランスさせる。これで子どもの脳は活発に働きだします。やってみて下さい。